絵の魅せ方が分かる本

 

 

  

絵の上達のためにいい本はないかと探していた時に、この動画に出会いました。

 

 

 
モルフォ人体デッサン
How to draw
How to render
カラー&ライト
vision

 

が動画の中で紹介されています。

 

 

カラーアンドライトについては
こちらの記事でまとめているので、ご覧ください!

 

今回は「vision」の魅力について語ります!

 

 

 

 

 

著者はハンス・P・バッハー 氏とサナタン・スルヤヴァンシ 氏

 

ハンス氏は『ライオン・キング』『アラジン』『美女と野獣』など数多くのディズニーアニメを手掛けた、プロダクションデザインのレジェンドです。

 

そんな巨匠たちによるこの本『vision』には、画作りの叡智が詰まっています。

 

カラー&ライトが「描き方」を学ぶ本だとしたら

 

visionはずばり、「魅せ方」を学ぶ本だと言えます。

 

いい絵とは何か?

どうやったら印象に残る作品を作れるのか?
鑑賞者の心が動くのはどんな時か?

 

ということを、

 

画像の心理学

ライン

シェイプ

明度

カメラ

構図

 

の観点から丁寧に教えてくれます。 

 

素敵な絵を見た時に

「エモいなぁ」という感想だったのが、

 

「迫力が増す構図を選んでいるなぁ」
「明度をコントロールして視線を誘導しているなぁ」
「目立たせたい箇所の線画はくっきり太いなぁ」
「補色を使ってコントラストを上げ、狙って目立たせているなぁ」

 

など、

解像度を上げた観察が可能になります。

 

 

 

初見では、

絵が多くて字が少ないと感じました。

 

しかし何周も読むうちにその理由がよく分かります。

 

「こう描けば見る人はこう感じます」
「こう塗ればこんな印象を与えます」

 

を、まさに本の読者に見せながら語っているのです。

 

たとえばこのページ…

 

「構図」のセクションの扉絵です。

 

無意識のうちに

 

真ん中の絵
→タイトルの「composition」
→黒枠の文章

 
と視線を移したのではないでしょうか。 

 

見開き横60センチほどのダイナミックなフレームの中で、

 

読者の視線を意図的に、縦横無尽に操作しています。

 

文字通り「構図」を使って構図の重要性を説明しています。

 

どのセクションでもこのような仕掛けがあることに気がつくと、読み返すのが楽しくなります。 

 

 

 

「vision」の概要と特徴、魅力をまとめました。

 

絵描きさんはそれぞれ自分の画風、スタイルがあるかと思いますが、

 

絵柄に関係なく共通する、

大切なことが詰まった一冊です。

 

さらには映画、漫画、デザインなど幅広いジャンルで活用できるものとなっています。

 

本を読むたびに
世界にはバケモノ級の神絵師たちがわんさかいて、自分はまだまだだなぁと思い知らされます。

 

一方で、自分の進みたい道、やりたいことを再確認するきっかけにもなります。

 

本のどこをどう取り入れるか自分に落とし込んで考えるのが楽しい!

読書の醍醐味ですね。

 

次回は、本から学んだことを活かして絵を描いてみます!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!