
はじめに
ブロッコリーを切っていた時にふと思いました。

これ、どこかで見たことがある…
そうだ!あの記事だ!
アメリカの美大で学んだこと01:知ると良く描ける|Kenta Shimbo
シンボケンタさん
ゲームのコンセプトアーティスト/ディレクターをされている方です。
(許可を頂いてリンクを掲載しています。ご快諾ありがとうございます!)
この記事の中で、松ぼっくりの構造について書かれた箇所があります。
松ぼっくりの芯の部分は螺旋状になっており、鱗片も螺旋状についているというものです。
先端を切ったブロッコリーの茎が松ぼっくりにそっくりでした。
これはもしやと思い、観察してみることにしました!
わくわく!
ブロッコリーを観察
後日新たにブロッコリー購入。
↓まずは切る前を観察してみます。



もともとある切り口を見ると、互い違いに茎が付いているようにも見えます。
↓次に茎の先端だけ切ってみます。


螺旋だ!
先端へと目を向けるほど、螺旋の形状がはっきりと分かります。
上から見ると、茎が下からぐるぐる渦巻くように生えています。
新聞紙を巻いてつくる、ふさふさのおもちゃに似てるなぁ…
↓中心の芯だけを残してみます。


たけのこみたい。
ブロッコリーは家族でおいしく頂きました。
観察して分かったこと
ブロッコリーの茎は、芯から螺旋状に生えている
ことが観察できました。
↑便宜上「茎」「芯」という呼び方をしています(;^ω^)


☆他の植物ではどうか
☆植物が成長するしくみと螺旋状の関係
が気になったので、調べてみることにしました。
調べてみると…
「植物」「螺旋」で検索してみると、
関連記事がたくさんありました。
Wikipediaによると
葉の付き方は「葉序」といい、葉序には互生葉序、対生葉序、輪生葉序の大きく3種類に分かれます。
ブロッコリーはアブラナ科の互生(茎の1つの節に1枚ずつ葉がつく様子)です。
互生の植物の中で螺旋状に葉をつけるものは多く、ヒマワリの花(種の並び方)、パイナップル(表皮の並び方)、松ぼっくり(かさの部分)などで螺旋が見られます。
先ほどのブロッコリーの観察で螺旋形に見えた箇所は、互生によるものだと考えられます。
この生え方をすると、どの葉も光が当たりやすく、影が少なくなるため、生存の確立が高まります。
また、この螺旋形に「フィボナッチ数列」が当てはまるそうです。
フィボナッチ数列は動物が増える仕組み、ヒトの気管支や肝臓の血管の枝分かれなどにも確認でき、
数列が作り出す形は、台風の渦巻き、DNAの二重螺旋構造、モナ・リザや北斎の富嶽三十六景にも見られ「黄金比」と呼ばれています。
ものすごく壮大な話になってきました…
ちなみにブロッコリーの芯がたけのこに似ていたことがどうしても気になり、
たけのこの生え方が螺旋形なのか調べたところ、
・大葉シダ植物や裸子植物、基部被子植物の葉序はほとんど互生である。
・基部被子植物とは、被子植物から真正双子葉類・単子葉類を除いた側系統群。
・たけのこはイネ科の被子植物・単子葉類。
(いずれもWikipedia)
ということで、関連は確認できませんでした。
たけのこを描くときは形状に気を付けます(^▽^)/
最後に
切ったブロッコリーから、
ふと松ぼっくりの構造を思い出し、
観察や検索した結果をまとめました。
今後植物を描くときは
「葉の付き方はあってるかな?」
「そもそもどんな種類の植物かな?」
「この植物の生息地は絵の舞台とマッチしてるかな?」
などと気にしながら描けそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!