はじめに
背景練習とファンタジーの世界観を作る練習をしています。
今回は、主人公が通う学校の教室を俯瞰して見た絵です。
最初に仮完成した設定に沿ったり、設定の方を少し変えたりしながら、楽しくイメージを固めていきました。
ラフ~線画
描きやすさから、日本の教室をもとにした超ざっくりのラフです。前に黒板、後ろに掲示板、左に窓、右に入口。
後ろには自分の荷物を置いて、必要なものだけを持って席に着くスタイル。
教具っぽいものを後ろや壁に置きたいな~とこの時は何となく考えていました。
カラーラフ。アバウトでも色があるとテンション上がります。
その後のモチベーション保てるので、早めに色ラフを固めるようにしています。
色を決めながら悩んだのは、床や壁を木にするか石にするか…
この土地は自然が豊かなので、木が手に入りやすい→木造が主流ということにしよう!逆に都会ではもっとゴージャスな作り(未定)という設定にしました。
都会編を描くのが楽しみになってきた!
メディバンではパース定規の集中線を複数出しておくことができなかったので、定規を使ったパースはあきらめました。
それなら初めからパース線を引いてしまえ~
ノリと勢いでパース線を何本も引く。これだけあれば、どれかを頼りに線を決めれるだろう!
正直、何度も線の角度に迷いました( ´∀` )でも描けないことはない…という感触です。
次からはクリスタのパース定規を使おうと決意。
線画ラフ2。
パースに沿って机、椅子、棚など配置。
照明は上からシャンデリアっぽいものをぶら下げることにしました。
ここで電気の有無について考え、光源はろうそくの明かりと窓からの明かりにしました。
塗り~仕上げ
(↑スマホでは長押しや横向きでフルサイズが見れます)
机の木目、教室床の木目、窓や装飾品は、予め平面で作ってからパースに合わせて変形しました。
窓のでっぱりや武器の厚みなどは、変形しただけではぺっちゃんこになってしまうので、変形後に上から修正。
床、壁などの広範囲を占めるものから描いていきます。
線画→べた塗り→ざっくり明暗→細かい明暗や描きこみ
どの部分もこの流れで描いています。
さいごに画用紙テクスチャを乗せます。
レイヤーモード「オーバーレイ」不透明度27%(暗くなってしまうので軽め)で乗せています。
注釈を書いて完成です。
おわりに
ファンタジー世界の学校の教室(俯瞰図)制作過程をご紹介しました。
学校を建てる時、誰が建てるのか?この世界の技術ではどれくらいの期間がかかるのか?
使われている資材は何か?どこから来るのか?誰が運ぶのか?
教室に置かれているものについても、どんな意図で置かれているのか?どのように使うのか?
学校で習う内容は何か?そもそも学校はこの世界でどんな役割を果たしているのか?
何となくイメージしていた「教室」の中にたくさんの情報が詰まっていて、何か物を一つ描くたびに手を止めて考える必要がありました。
このイラストでは描き切れなかった設定、それが表れている場面を今後も描いていきたいと思います。