万博☆電力館に学ぶ、惹きつけるワザ

  

 

 

 

 

 

大阪万博2025

電力館が最高によかったんです!

 

大人も子どもも楽しめる工夫が随所に散りばめられ、人の心を動かすヒントが得られました!

 

【コンセプトと演出の仕方】

【ゲームの内容】

【運営とシステム】

 

の観点から、電力館の良さを語り尽くします!

 

※ネタバレあり注意!事前に知った上で検討したい方は

 ぜひご覧ください!

※万博攻略的な要素はないです!夏休みの万博のあとに攻略記録を書く予定です。

 

 

 

電力館は、卵にエネルギーを集めながら進んでいく体験型アトラクションです。

 

公式のパビリオン紹介はこうです。↓

 

電力館は、カーボンニュートラルのさらにその先を見据え、社会の基盤を支える電力業界ならではの視点で未来社会を描きます。エネルギーに関する“可能性のタマゴ”を数多く体験することで「エネルギーの可能性で未来を切り開く」ことを感じていただけます。

 

これを読んだ時は

 

子どもでも楽しめるかな…

市立の科学館みたいな感じかな…

 

と正直不安もありました。

 

否!!

 

体験を終えた今、パビリオン紹介を書くとしたらこうです

 

たまごを持って冒険だ!

みんなで力を合わせて、未来のエネルギーを集めよう!

(語彙力!)

 

 

現在、電力を生み出すために火力や原子力、風力や水力などのエネルギーを使っています。今後は二酸化炭素の量を抑えた発電方法がますます必要になっています。

 

そこで、身の回りにあるエネルギーの可能性を探してみようというのが電力館のメッセージです。

 

っって子どもにそのまま伝えても難しい!!!

 

どうやって分かりやすく伝えよう⁉︎楽しんでもらおう⁉︎

という点でかなり練られていると感じました!

 

 

視覚支援

 

例えばパビリオンの中で繰り返し登場する◎印。

 

館外待機中の紹介映像から登場するので、

参加者は◎に無意識に注目にします。

 

 

卵を置くとエネルギーが溜まるという目印なのですが、館内の各所で、待機場所として◎印が使われています。

 

「輪の中で待つ」「輪の中に立って遊ぶ」など、小さい子どもでも感覚的に理解できる視覚支援だなぁと驚きました。

 

 

導入】

 

初めの導入部で、全員が部屋に入り現在のエネルギーの課題や自分たちにできることは何かを、映像を通して語りかけられます。

 

語りかけに合わせて部屋が真っ暗になったり、ランダムに光っていたたまごが一斉に点滅したりと、

 

語りに集中し続ける工夫がされています。

 

問題提起の場面では、参加者を一気に物語の中に引き込み、課題がより自分事に感じられ、その後の体験へのワクワク感をグッと高めてくれます☆

 

終盤光のショー】

 

15分間の体験ゾーンの次に行く部屋。

ここでは光と音のショーが楽しめます。

 

 

 

みんなが集めた可能性のパワーによって、大きなエネルギーが生まれる、というストーリー展開です。

 

一方向的なショーではなく、自分たちの働きかけによるものだという感覚が

 

より感動を大きくしてくれます。

 

 

 

 

◎に卵を置くことで、卵に可能性のパワーが溜まっていきます。

 

◎印は、体験コーナーの至る所に分かりやすく示してあったり、ひっそりと隠れるようにあったり、ゲームの直前に入場パスのような形で設置されていたりします。

 

造形・デザイン】

 

例えば「コンクリート電池」の可能性

 

コンクリートに囲まれた◎に卵を置くと、解説が聞こえてきます。

各ポイントのデザインや造形が凝っており、そのエネルギーについての理解を深めてくれます。

 

ほかにもシビレエイ、うどん、浮世絵などの展示があり「こんなところから電力が⁉︎」という驚きの連続でした。

 

 

みんな巻き込む参加型!】

 

とあるコーナーでは、その場にいるグループで協力してゲームに挑戦します。

 

映像を見ながら、全員で足を踏み鳴らして敵を倒したり、正しい方向に一斉に移動したり…ネプリーグのトロッコクイズのような一体感と楽しさがあります。

 

クリアしたら拍手が沸き起こり、このような達成感・仲間意識がきっと、終盤の感動への布石なんだと思いました。

 

 

 

光る卵のシステム、本当によくできてます!

 

エネルギーを溜めるツールに加え、

タイムキーパーの役割も果たします。

 

体験コーナーでは15分間自由に卵にエネルギーチャージしていくのですが、卵にエネルギーがたまると(15分経つと)チカチカと点滅し始めます。

 

それを見つけたスタッフさんがすかさず

 

「卵が点滅しているので、出口にお集まりください」

 

と声をかけます。

 

楽しんでいるところに「そろそろ時間ですので…」と声を掛けるのって気を遣うし、楽しい時間がスタッフさんによって遮られた雰囲気が出てしまうかもしれません。

 

そこで「卵にエネルギーの可能性が貯まったから次の部屋に移動する」と、

 

制限時間と人の動線すら物語に組み込んでしまっているのです。

 

人の入れ替えのシグナルとして卵の光る機能を効果的に利用されていてすごい!

 

まだまだ体験していないコーナーはありましたが、「まだ遊びたい!次も来たい!」と思わせるにはちょうどいい時間配分です。

 

最後の部屋では、卵にどれだけエネルギーの可能性が集まったか、結果を確認します。

 

体験を終えた人たちに向けてのメッセージもよかったです!

 

 

身近で意外なところに、未来のエネルギーの可能性が隠れていて、それを活用するのは私たちなんだなぁと、実感しました。

 

最後に、卵をコンベアに乗せて返却。

もう終わりかぁ…と名残惜しんでいるところにスタッフさんの言葉

 

「卵がおうちに帰ります」

 

最後まで世界観を崩さない声掛け、感動しました!

きっと子どもの心にも響いたと思います。

 

 

 

 

  

 

大阪関西万博『電力館』の魅力。

 

そして

 

【コンセプトと演出の仕方】

【ゲームの内容】

【運営とシステム】

 

の観点から、参加者を没入させる工夫について考えました。

 

イラストに活かすとしたら何だろう??

絵に没入させる工夫は??

 

今回の体験が、自分の表現方法を磨くきっかけになればいいな…いや、するぞ!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!