
はじめに
先日の模写練習がとても悔しい結果でした…!
子どもが起きるまでの早朝、時間を決めて写真を模写しています。写真は著作権フリーのものを使っています。
そういえば砂漠を描いたことなかったなぁと選んだこの写真。
空とのコントラストが美しいです。

色が単純だし、30分くらいで描けるでしょ!と描き始めました。
あれ?

あれ?

あれれー!?
↓手本と模写比較


40分で終了。
思ってたのと全然違う!
↓タイムラプス
人を描けていないし、
砂漠のオレンジっぽさが足りないし、
砂のなだらかな凹凸や
柔らかさが出せませんでした。
しかし自分の中で毎日投稿を縛りにしているので、悔しさを噛み締めながら投稿したのでした。
「砂漠らしさ」を分析
同じものを40分以内でクオリティ上げて描く!と決意して対策を考えました。
写真を見て分かったことは、
砂の大きな陰影と細かい陰影を丁寧に描く
必要があるということです。
砂漠の模様について

【砂紋】
- 地表にできる模様で、風紋とも呼ばれる
- 砂漠や砂丘に見られる
- 風速3m以上の風が吹くと移動をはじめる
- 風の強さ、風向、粒子の大きさなどでその高さ、幅、周期などが異なる
- 干潟や積雪地にも砂紋が見られる
【波状模様】
- 砂どうしの摩擦によって、砂がぶつかりその上に積み重なることによってできる
- 平らな部分にできた波状模様はすぐに移動するが、斜面にできた波状模様は留まる
また、砂漠の砂には、川砂や海浜の砂とは異なる特徴があります。
- 粒子の表面に「磨りガラス模様(frosted texture)」がみられる
- 砂粒(sand grain)の外形が丸い
これらの特徴は、風によって飛ばされた粒子が互いに衝突したり、あるいは堅い岩石にたたきつけられたり、何度も何度も繰り返して起こった結果と考えられています。
(Google「AIによる概要」より)
細かい陰影
よく見ると、地表の全てが、風によって作られた細かい凹凸で覆われています。
これを全て手描きで描くと90分くらい掛かりそうです。
しかも風が作る規則的な砂の紋様がランダムに置かれていて、パースもかかっているという…
手を抜くとすぐに違和感として目立ってしまいそうです。
そこで、次回は
・砂丘にぼんやりと大まかな陰影を付ける
・テクスチャを作って、砂丘にかぶせる
・砂丘の凹凸や遠近に合わせてテクスチャを変形
という手順で描くことにしました。
これなら40分でいけるか⁉︎
大きな陰影
大きな丘の陰影を付ける時に、最近のクセで
速く描けるくっきり丸ペンを無意識に使っていました。
しかし砂漠は
エッジや完全な遮蔽部分でない限りくっきりとした色はありません。
奥の砂丘のしましま模様ですら

しまの一本一本に
緩やかなグラデーションの陰影が付いているのです。
黒に近い茶色から、赤みがかったベージュまで幅広い色域があります。
40分で仕上げるとすれば、
・遠景のディテールは追わない
・描くとしても要所要所だけ、ランダムに
・細かい線よりも大きな陰影を優先して正確に描く
これらを意識して、再度挑戦!
大きな印象を落ち着いて捉えるぞ!
優先順位を考えながら近景中心に描き込むぞ!

時間内には完成!
1回目よりは写真に近い滑らかさを表現できたと感じます!
1回目の荒々しさも味があっていいのか…?と一瞬思いましたが(;^ω^)
正確に色やシェイプを追う練習として写真模写をしているので、
やはり失敗を振り返る過程は学びになりました。
となると今後の課題は、人も描けるほど速く正確な筆運びです(^▽^)/
↓タイムラプス
さいごに
砂漠の模写、特徴の検証、そしてリベンジ模写の過程をご紹介しました。
毎日模写を続けることで、出来ると勘違いしていた苦手なジャンルに気付けました。
しかしきっとまだ気づけていない苦手分野が山ほどあります(´;ω;`)
理想のクオリティとスピードにはまだまだ遠いですが、
毎日の練習と目の前の課題に、楽しく・愚直に・少しずつ取り組んでいきたいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!